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品確法の特別評価方法認定を取得した乾式遮音二重床 NSフロアー(NS-Qタイプ)を開発

製品・サービス情報2015/12/25

野原産業株式会社(代表取締役社長 野原数生 本社:東京都新宿区)は、株式会社熊谷組(取締役社長 樋口靖 本社:東京都新宿区)、有限会社泰成電機工業(代表取締役社長 堀内一治 本社:長野県駒ヶ根市)と共同で、乾式遮音二重床NSフロアー(NS-Qタイプ)を開発し、住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)に基づく国土交通大臣の特別評価方法認定を取得しましたのでお知らせいたします。

開発背景

 住宅の品質確保の促進等に関する法律(以下、品確法)に定められた住宅性能表示制度において、重量床衝撃音対策や軽量床衝撃音対策の性能評価を受ける場合には、国土交通省が告示した技術基準(評価方法基準)に記載されている仕様を満たす必要があります。しかし、告示に記載されている仕様は、施工誤差等を考慮して定められたものであり、納期、コスト面等でお客様の負担が増加しておりました。
 告示に記載されている仕様以外(独自の仕様)で、品確法に基づく住宅性能評価を受けるためには、同法に定められた国土交通大臣の特別評価方法認定を受ける必要があります。
 そこで環境と納期、コスト面に配慮した乾式遮音二重床NSフロアー(NS-Qタイプ)を開発し、お客様が品確法に基づく音環境性能の評価を取得できるように、国土交通大臣の特別評価方法認定を取得しました。

特別評価方法認定を取得したNSフロアー(NS-Qタイプ)について

 特別評価方法認定を取得した乾式遮音二重床NS-Qタイプの断面図を図1に示します。床下地材には、価格・品質・供給が安定し、かつ、環境に配慮したガラス繊維不織布入りせっこう板を用いています。
 乾式遮音二重床は床下の床懐の厚さが床衝撃音レベルに影響します。特別評価方法認定で認められた本製品の床懐は76.5~114.7mmです。表面仕上げ材は、フローリングとフローリング以外(カーペット、畳、床暖房など)注)も可能で、下地に合板(12㎜厚)を追加することで対応することができます。

 注)告示及び認定時に示される所定の仕様を満たす仕上げ材であることが必要となります。


床衝撃音低減性能

 乾式遮音二重床についての特別評価方法認定は、壁式構造実験室の150㎜厚と200㎜厚のRCスラブで行われます。各スラブの打撃点は8点とされており、その中で下位5打撃点の平均値をそのスラブ厚での低減量とします。さらに各帯域で150㎜厚と200㎜厚で低減量を比べ、性能が低い方の値を特別評価方法認定に用います。このように、非常に厳しい試験方法で行われています。

 

重量床衝撃音対策
 告示の仕様にあるものについては、ΔLを0dBまたは+5dBとし、告示の仕様からはずれるものはΔLを-5dBと表記します。今回、特別評価方法認定を受けることで、ΔLを1dB刻みで表記することが可能となり、ΔL=-5dBに対してNS-Qタイプは重量床衝撃音レベル低減量ΔLを-4dBと品確法上での等級表記が可能となります。(※特別評価方法認定におけるΔLの値は、乾式二重床に用いる面材質量の公差を考慮して評価しているため、試験で得られた値とは違いが生じます)

【フローリング仕上げ】

重量床衝撃音レベル低減量測定結果(空気層厚さ76.5mm)

 (単位:dB)
           
試験体 中心周波数(Hz) 低減量
63 125 250  500
150mm スラブ -0.8 -2.8 -2.0  -2.3 ΔL=--0.8
200mm スラブ -2.5 -3.8 -5.9  -5.2 ΔL=-2.5
ΔL=-0dBの基準 0以上 -5以上 -8以上 -8以上 
 図-3  重量床衝撃音レベル低減量

 

 軽量床衝撃音対策
 品確法上、軽量床衝撃音対策における乾式二重床について定められた仕様がなく、特別評価方法認定を取得しなければ、品確法上での等級表記を行うことができません。今回、特別評価方法認定を取得することで、NS-Qタイプは品確法の軽量床衝撃音対策における「床仕上げ構造区分3」を等級表記することが可能となりました。

 



【フローリング仕上げ】

軽量床衝撃音レベル低減量測定結果(空気層厚さ76.5mm)

 (単位:dB)
           
試験体 中心周波数(Hz) 床仕上げ構造区分
125 250 500 1k 2k 
150mm スラブ 6.7 15.7 25.9 38.2  52.9  床仕上げ構造区分3
200mm スラブ 6.3 15.6 25.6 38.0 51.8  床仕上げ構造区分3
床仕上げ構造区分3の基準 5以上 14以上 20以上 24以上 26以上  -
 図-4  軽量床衝撃音レベル低減量


 
一般財団法人日本建築総合試験所の壁式構造実験室における試験状況を以下に示します。

   
床パネル施工   ガラス繊維不織布入りせっこう板施工
   
フローリング施工 NSフロアー施工完了


参考資料はこちらからご参照ください

コスト

 乾式遮音二重床NS-Qタイプは、下地材として、市場への供給と市況価格の変動により価格が安定しにくい合板に対して、環境に配慮し、価格変動が小さく品質や供給が安定したガラス繊維不織布入りせっこう板を用いています。NSフロアー(NS-Qタイプ)の設計価格(材工)は、10,000円/㎡としております。

今後の展開

 今後は、公共建築物などにおいて品確法に基づく評価認定を受けた建材の需要が増加すると予想されます。当社では、この製品を環境に配慮した共同住宅の乾式二重床に関する重要なツールとして位置付け、発注者や設計事務所などに対して積極的に提案していく予定です。なお、本商品の製造(床下地)は有限会社泰成電機工業、販売・施工は野原産業株式会社が行います。

 以上


■本技術に関するお問い合わせ先

【本リリースに関するお問い合わせ先】
野原産業株式会社
建材設計積算システム部
担当:小林 秀樹
TEL :03-3355-4809

【技術に関するお問い合わせ先】
株式会社熊谷組 技術研究所
顧問 大脇 雅直
担当:黒木 拓
TEL :03-3235-8724

【製造に関するお問い合わせ先】
有限会社泰成電機工業
取締役技術本部長 高倉 史洋
担当:石丸 岳史
TEL :0265-83-1138

【販売・施工に関するお問い合わせ先】
野原産業株式会社
コマーシャルスペース事業部
担当:中村 三成
TEL :03-3355-4167 

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